ドイツの銀行 VS オンラインバンクN26 どちらが使い勝手が良い?
こんにちは。Cassini(@cassini0720)です。
このブログを読んでいただいている方はこれからワーホリやビザを取得して長期滞在する方が多いと思うので、生活するうえで必要不可欠な『銀行の開設』について触れたいと思います。
ドイツに長期滞在するとき、家賃の送金や給与の振込先として現地の銀行口座が必要になります。ドイツの銀行口座開設には住民登録がないことには銀行口座の開設ができないので、しばらくは日本の銀行口座を利用して生活することになるでしょう。
「いや、私は日本のオンラインバンクでずっと乗り切るから大丈夫」と思っても、引き出しを行うたびに手数料がかかります。
また、家賃などの振込を行う際に日本の口座から送金すると、海外送金になるので毎回手数料が数千円かかります。逆もしかりで、海外で得たお金を日本の銀行口座に振り込んでもらうときも数千円の手数料がかかります。
やはりドイツに長期滞在するならドイツの銀行口座を持っていたほうが便利なので、以下ではドイツで銀行口座を開設するときの手順や便利なサービスについて紹介したいと思います。また既存のSparkasseやBankと、最近利用者が増えているオンラインバンクN26についての比較を行いたいと思います。
Contents
ドイツの銀行の種類
ドイツの銀行は大きく分けるとSparkasse(シュパーカッセ)とBankに分けられます。
Sparkasseはその地域によってあり、ベルリンの場合はBerliner Sparkasse、ハンブルクの場合はHamburger Sparkasseというふうに地域ごとに分かれています。
BankはDeutsche Bank, Commerz Bank, Post Bankなどが利用者が多い銀行です。
「SparkasseとBankの違いは何?」と誰かに聞いたことがあるのですが、Sparkasseは大体貯蓄のため、Bankは投資のためと聞きました。でもBankの口座を持っている人でも普段使いしているし、Sparkasseもたぶん投資とかあると思うので、この辺はよくわかりません。
私は以前Sparkasseの口座を作りましたが、ドイツで銀行口座を開設するのは難しいです。
仕事のためとか大学に行くとか、そういう理由がないと「なぜ必要なの?」というスタンスで接せられます。
こちらからすれば「ドイツに住民票があったら口座が必要なのわかるでしょ…?」って感じですけど、外国人だからまず不審に思われるのかもしれませんね。
Sparkasseの開設方法
開設に必要なものは、パスポートと住民登録の証明です。
Sparkasseの開設の方法はうろ覚えなのですが、英語を話せる窓口の女性に重要なことのみを教えてもらい、説明を聞いた後にいくつかの書類にサインをしました。
当日は仮のカード(紙製で口座番号手書きのもの)を渡してもらい、実際のカードが届くまではSparkasseの窓口で都度説明して使ってくださいという説明でした。その後ほどなくしてカードが分厚い書類の束と一緒になって郵送されてきました。
Sparkasseの利用は特に何もオプションをつけていなければ無料だったと記憶していますが、私の場合オンラインで管理できるプランを選択したので(結局一度も使わなかったけど)口座管理費として月6ユーロくらい引かれていました。Sparkasseの嫌なところはこのへんですね…。
その後の後日談があるので興味がある人はこちらも見てみてください。
SparkasseやBankはまず窓口に行って口座開設が必要な理由を説明しなければいけないのと、説明を聞いた後書類への記入などがあるので非常に疲れます。しかも何か問題があっても窓口に行って説明するか、メールをするにしてもすぐに返事がくるわけではないので非常に面倒です。
ドイツ発のオンラインバンクN26が便利。でも不便な面もあり
私はその後wasabiさんのブログでドイツ発のN26というオンラインバンクが紹介されているのを見て、「もっと早く知っておけばよかった…」と思いました。
N26
口座開設もスムーズで、送金もスマホかPCで楽に行うことができます。詳しくはwasabiさんのブログを参照してください。
wasabiさんのブログ
N26は入金の処理に手間取るのがネック
このN26というオンラインバンク、とても便利で私も愛用しているのですが、問題がひとつだけあります。
「引き出しはATMで簡単にできるけど、預け入れのときに手間取る」こと。
N26ではATMからの現金預け入れができず、スマホかPCで「CASH26」という操作をしたあと提携しているスーパーなどのレジでお金を支払うことによって預け入れ時に手数料無料で預け入れができます。※ただし預け入れ後、設定されている手数料が引かれる。100ユーロまでは無料で、それ以上は1.5%の手数料がかかる。
ソース:N26
しかし致命的なのが、レジにいる係員がこのオンラインバンク自体を知らないことです。
いつも
「N26っていうオンラインバンクを知ってますか?預け入れをしたいんですけど…」と言うと係員に99.9%くらいの確率で毎回キョトン顔されます。
同僚に相談してくれる係員であればうまくいく確率が高いんですが、にべもなく「20ユーロ以上の買い物をしないとできません」と拒否されることもあります(どこにそんなの書いてる…?)。
N26のサイトにはそのようなことは一切書いてないし、レジ係の人が何かと勘違いして適当なことを言ってるだけだと思います。また出直して行くと、別の店員は普通に手数料なしでやってくれます。
預け入れ自体に対面でのこういったやりとりが発生すること自体面倒すぎてしょうがない上に、係員がN26について知らないことが多々あるので、預金したくてもできないことが非常にストレスでした。N26にこのことについて意見を出したのですが、未だに改善されていません…。
しかしN26の良いところは全てがオンライン上で解決するところで、質問もチャット形式なのですぐに問題解決することができます。
私の担当のSparkasse窓口は「困ったことがあったらいつでも連絡してください」と言ってた割に、メールをしても数日寝かせるのでスムーズにコミュニケーションが取れず、問い合わせ内容を忘れているのでこちらが最初から説明しなければいけませんでした。回答も的外れだったので全く使えませんでしたね。まぁ、この辺は運かと思います。
TransferWiseで送金
こちらもwasabiさんのブログを参考にさせていただいたのですが、イギリスのフィンテック企業でTransferWiseという会社があります。
TransferWise
↑こちらのURLから登録すると、最初の£500までの海外送金が手数料無料でできます。ご活用ください^ ^
TransferWiseは異なる通貨でも送金や入金を楽に行うことができ、また手数料もわかりやすく隠れコストがないことが最大の特徴です。こちらもwasabiさんのブログに詳細が書いてあるので参考にしてください。
wasabiさんのブログ
このTransferWiseからだったら、日本のオンラインバンクや他の通貨が異なる銀行口座からでも海外の自分の口座に振り込みを行うことが簡単にできます。
N26の預け入れにおける不便さは、TransferWiseで解決することができました。
まとめ
既存のBankやSparkasseよりは、N26やTransferWiseといったフィンテック企業の提供しているサービスが使い勝手がいいと私は思いました。
Sparkasseは窓口に行ってなぜ口座が必要か説明しなければいけないため口座開設に手間取りますが、N26は申し込み〜口座開設全てがインターネット上で解決するのでその点も高く評価できますし、窓口がないためオンラインで全てが解決するという手軽さが一番良いです。N26は問い合わせに対する回答も早いので、こうなるとSparkasseを使うメリットがあまりないと言えます。
上記とは関係なしに、日本にいる間に日本のオンラインバンクで海外送金のための設定やメールアドレスの設定を行うことをお勧めします。
なぜかというと、マイナンバーの設定を行わなければいけなかったりするからです。またメールアドレスの設定については、gmailやyahooのフリーメールアドレスはセキュリティがそれほど高くないという理由で受け付けておらず、インターネットプロバイダが提供しているメールか携帯会社のメールの登録を求められる場合もあるので、そういった設定はドイツに行く前に完了しておいたほうがいいでしょう。
もちろん、人によって何が良いかという基準は違いますので、あくまでも参考としてお役立てください。
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